遠藤 武文 / パワードスーツ(講談社/単行本)
「プリズン・トリック」で乱歩賞を受賞するも、その煽りに対しての
内容が正直...酷評が多かった氏の3作目は、大きく毛色の異なる作品。
書いた時期が違うのかな? 文章も内容もかなり大雑把で、乱歩賞受賞
作家とは思えない雰囲気です。
高齢化問題と、色覚特性者、更に進化する引きこもり、医療問題を
作品中に取り込んでいますが、結果、全てが散漫な印象になって
しまっています。パワードスーツなる人間の能力をアップさせる
ロボ的なものはまだ理解出来ても、作品で展開される連続殺人や
そのスーツを使って引き起こされる事件、そしてなにより、
◯◯トリックを使用したにも拘らず、かなり途中から、バレバレが故、
犯人そのものも、かなり早く分かってしまった...。
冒頭に「本書にはある仕掛けがあります...」という件があるのですが
これって...まさか...だよね??自分は図書館本だったので、分からないですが
何か装丁関連で色覚の仕掛けがある...と思いたい。
迷走なのか、ストックなのか、方向転換なのか...なんとも
判断に迷うけれど、かなりサクっと読めるので、そんな
気分にはいいのかもですね。

内容が正直...酷評が多かった氏の3作目は、大きく毛色の異なる作品。
書いた時期が違うのかな? 文章も内容もかなり大雑把で、乱歩賞受賞
作家とは思えない雰囲気です。
高齢化問題と、色覚特性者、更に進化する引きこもり、医療問題を
作品中に取り込んでいますが、結果、全てが散漫な印象になって
しまっています。パワードスーツなる人間の能力をアップさせる
ロボ的なものはまだ理解出来ても、作品で展開される連続殺人や
そのスーツを使って引き起こされる事件、そしてなにより、
◯◯トリックを使用したにも拘らず、かなり途中から、バレバレが故、
犯人そのものも、かなり早く分かってしまった...。
冒頭に「本書にはある仕掛けがあります...」という件があるのですが
これって...まさか...だよね??自分は図書館本だったので、分からないですが
何か装丁関連で色覚の仕掛けがある...と思いたい。
迷走なのか、ストックなのか、方向転換なのか...なんとも
判断に迷うけれど、かなりサクっと読めるので、そんな
気分にはいいのかもですね。

汀こるもの / 空を飛ぶための三つの動機(講談社/ノベルス)
タナトスシリーズ。個人的な理由で本の購入を
断ってから、実はこのシリーズの続編を読めない事が
気になっていただけに嬉しい。
今作は、ややイレギュラーな立花兄弟の過去、彼等が
14歳の頃に遡ってのクローズドサークル。そして少年少女らに
よるデスゲームが繰り広げられる。
現在のお守り役に加え、9人目となる(?)新人の女性刑事まで
登場し、やや趣向の異なった雰囲気ですね。
相変わらずの小ネタの挿みっぷりもイヤらしく、序盤の樹海での
サバイバルの脱力感に終始ニヤニヤ。か...軽い、チャラいw。
中盤以降は、人間不信に陥りそうな人狼のようなまさに
デスゲームが展開され、その結末もこの死神に相応しい
最良のバッドエンドが用意されています。
やっぱり面白いなぁー。
何のために「空を飛ぶ」のか? 「空を飛ぶ」事ってなんなのか?
今作には3つの章...3人の回答以外にもいくつかの回答がされて
いるのだが...意外にも自分にとって一番しっくりくるのは
「湊」の回答かもしれない。

断ってから、実はこのシリーズの続編を読めない事が
気になっていただけに嬉しい。
今作は、ややイレギュラーな立花兄弟の過去、彼等が
14歳の頃に遡ってのクローズドサークル。そして少年少女らに
よるデスゲームが繰り広げられる。
現在のお守り役に加え、9人目となる(?)新人の女性刑事まで
登場し、やや趣向の異なった雰囲気ですね。
相変わらずの小ネタの挿みっぷりもイヤらしく、序盤の樹海での
サバイバルの脱力感に終始ニヤニヤ。か...軽い、チャラいw。
中盤以降は、人間不信に陥りそうな人狼のようなまさに
デスゲームが展開され、その結末もこの死神に相応しい
最良のバッドエンドが用意されています。
やっぱり面白いなぁー。
何のために「空を飛ぶ」のか? 「空を飛ぶ」事ってなんなのか?
今作には3つの章...3人の回答以外にもいくつかの回答がされて
いるのだが...意外にも自分にとって一番しっくりくるのは
「湊」の回答かもしれない。

米澤 穂信 / 折れた竜骨(東京創元社/単行本)
特殊設定によるミステリーながらも
その設定の自由さの中で、正しくミステリー
として論理的な展開と、特殊設定ならではの
トリッキーさが上手いバランスで一気読みさせる
米澤氏ならではの快作ではないでしょうか?
魔法が当たりまえに使える事や、不死の人間など
使いようによっては何でもアリなのに、その中でも
解決編にあたる後半の謎解きの明朗な展開は
とても小気味良く、爽快なまでの展開ミステリ
ならではの面白さ。
個人的にはこの特殊な設定の舞台...12世紀末の
ヨーロッパでなかなか苦手かもと思っていたのですが
登場人物も多くない上に、それぞれの個性がまるで
コミックのように分かりやすくて、すんなりと
世界に入っていけました。こういった特殊設定な
作品に於いて、それは凄く重要なのでは? と思ったり。
なんでも、米澤氏のデビュー前にネット上で書かれた
作品が基になっているとの事で、驚きましたが。
ある意味閉ざされた場所での殺人、犯人探し、
密室からの人間消失...といったミステリに、
魔法師同士の因縁、魔法と剣による闘いといった
要素を挿みつつ、そしてやはりなんだか甘酸っぱい少年と
少女の素敵な距離の関係。という盛り沢山な一冊。

その設定の自由さの中で、正しくミステリー
として論理的な展開と、特殊設定ならではの
トリッキーさが上手いバランスで一気読みさせる
米澤氏ならではの快作ではないでしょうか?
魔法が当たりまえに使える事や、不死の人間など
使いようによっては何でもアリなのに、その中でも
解決編にあたる後半の謎解きの明朗な展開は
とても小気味良く、爽快なまでの展開ミステリ
ならではの面白さ。
個人的にはこの特殊な設定の舞台...12世紀末の
ヨーロッパでなかなか苦手かもと思っていたのですが
登場人物も多くない上に、それぞれの個性がまるで
コミックのように分かりやすくて、すんなりと
世界に入っていけました。こういった特殊設定な
作品に於いて、それは凄く重要なのでは? と思ったり。
なんでも、米澤氏のデビュー前にネット上で書かれた
作品が基になっているとの事で、驚きましたが。
ある意味閉ざされた場所での殺人、犯人探し、
密室からの人間消失...といったミステリに、
魔法師同士の因縁、魔法と剣による闘いといった
要素を挿みつつ、そしてやはりなんだか甘酸っぱい少年と
少女の素敵な距離の関係。という盛り沢山な一冊。

蒼井 上鷹 / 最初に探偵が死んだ (実業之日本社/ノベルス)
久々に読書をした所為もあるのかもしれないですが
読みつつも頭の中に疑問符が...そして読み終えても
尚、疑問符が...な作品。
探偵が登場する前に、既に殺害されていて、終始
その幽霊として登場する辺りは斬新。そして、その
一見オールマイティに思われる幽霊なのに、妙に
活動に制約があるあたりは、単なる幽霊探偵ものじゃ
ないところに好感持てます。
結構、もどかしいのねw。
閉ざされた山荘で起る、莫大な遺産が絡んだ
連続殺人事件は王道中の王道で、ブレようの
ない設定ですが、結果、その動機と、方法...
そして、最後の最後に明らかになる真相は...
むー...なんか消化不良かも。
連続殺人事件の背景としては弱い...というか
イマイチ説得力に欠ける気がしてしまうんですよね。
上鷹さん作品らしく、ライトなタッチで読み易いの
だから、もう少しくだけて、こういった事件や
設定にしないで、幽霊探偵が登場した方が魅力
あるような気がしたのは...余りにも偉そうな意見...ですかね?

読みつつも頭の中に疑問符が...そして読み終えても
尚、疑問符が...な作品。
探偵が登場する前に、既に殺害されていて、終始
その幽霊として登場する辺りは斬新。そして、その
一見オールマイティに思われる幽霊なのに、妙に
活動に制約があるあたりは、単なる幽霊探偵ものじゃ
ないところに好感持てます。
結構、もどかしいのねw。
閉ざされた山荘で起る、莫大な遺産が絡んだ
連続殺人事件は王道中の王道で、ブレようの
ない設定ですが、結果、その動機と、方法...
そして、最後の最後に明らかになる真相は...
むー...なんか消化不良かも。
連続殺人事件の背景としては弱い...というか
イマイチ説得力に欠ける気がしてしまうんですよね。
上鷹さん作品らしく、ライトなタッチで読み易いの
だから、もう少しくだけて、こういった事件や
設定にしないで、幽霊探偵が登場した方が魅力
あるような気がしたのは...余りにも偉そうな意見...ですかね?

ヒキタ クニオ / 跪き、道の声を聞け(PHP研究所/ハードカバー)
2010年が舞台とは思えないくらいにステレオタイプな
任侠ものの超ガチガチなハードボイルド。アナクロで
あまりにも頑な生き方のヤクザ、そして主人公の
ヤクザ専門を相手にする探偵が、ガッツリと組んで
行方知れずとなった関東の巨大暴力団組織の組長を
救出すべく奔放する今作。
この探偵の「時園」と若頭「君島」の妙に萌える
関係性、そして、拉致された会長の「今切」との
血を越えた関係性に男子が一度は憧れる任侠道が
揺さぶられます。
しかし、そんな濃い関係性の特殊な世界でも
裏切りや「金」によって一般社会同様に内部から
蝕まれていく様はやはり哀れでもある。
今作の探偵である「時園」のやけに凄腕っぷりと
その曰く付きで訳ありな過去も含め、やけに
スーパーマンで切れ者なのが少し不自然ではありますが、
久々に読んだ王道のハードボイルドで、なんのかんの
言っても引き込まれます。適度にライトでユーモアも
盛り込んでいるところなんか、現代版って感じですね。

任侠ものの超ガチガチなハードボイルド。アナクロで
あまりにも頑な生き方のヤクザ、そして主人公の
ヤクザ専門を相手にする探偵が、ガッツリと組んで
行方知れずとなった関東の巨大暴力団組織の組長を
救出すべく奔放する今作。
この探偵の「時園」と若頭「君島」の妙に萌える
関係性、そして、拉致された会長の「今切」との
血を越えた関係性に男子が一度は憧れる任侠道が
揺さぶられます。
しかし、そんな濃い関係性の特殊な世界でも
裏切りや「金」によって一般社会同様に内部から
蝕まれていく様はやはり哀れでもある。
今作の探偵である「時園」のやけに凄腕っぷりと
その曰く付きで訳ありな過去も含め、やけに
スーパーマンで切れ者なのが少し不自然ではありますが、
久々に読んだ王道のハードボイルドで、なんのかんの
言っても引き込まれます。適度にライトでユーモアも
盛り込んでいるところなんか、現代版って感じですね。

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