人気ブログランキング | 話題のタグを見る

the books

永瀬 隼介 / 罪と罰の果てに(光文社/ハードカバー)

451P、なかなかの長編。
幸太、東一、聖斗、そしてその妹、聖美を巡る重く
暗い人生を描いた暗黒風小説。読み応えは充分。
信仰、支配、経済、洗脳、暴力...様々な要素が
万遍なく、そそいて破綻せずに語られる熱量は
読み応え充分。

房総の片田舎から中卒で上京する少年たちが
ここまで金を得ることが出来る成功者になるっていう
ご都合主義、中3の時に一生抱え込まないといけない
暗部をもった幸太少年の現在...など結構大きい
突っ込みどころに目を瞑れば...の話ですが(笑)。
あ、後キリストさんの正体はかなりバレバレでちょっと
醒めてしまうかなー。

でも、こういった作品は好きだし、作者の主題が
多少はブレていたとしても熱量とパワーはしっかり
伝わるし、最終的には面白く読めましたし。救いようの
ないノワールになりきれないところに好感。

永瀬 隼介 / 罪と罰の果てに(光文社/ハードカバー)_e0156857_1175794.jpg




by neon_books | 2010-01-13 11:08 | 国内作家な~

private book review
by neon_books
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

最新のトラックバック

フォロー中のブログ

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧