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麻見 和史 / 石の繭 警視庁捜査一課十一係(講談社/ノベルス)

以前に一作だけ読んだ時の作品つ随分印象が違いますね。
どうやら作者の新機軸って事で警察小説です。
元々の路線の本格ミステリの要素と泥臭い警察小説の
融合という事らしいですが、確かに、事件の概要や
要所に出てくる手掛かりや、アイコンなどは
本格ミステリのテイストはあります。
理解不能なモルタル漬けの遺体、犯人による犯行声明と
その謎解きのヒント...etc なかなか事件の謎を上手く
演出してくれます。

一方事件を追うのは親子2代に渡って刑事となった
新人刑事「塔子」を始めとした捜査一課...という
警察小説の王道。次第に判明してくる事件の背景や
真相、そして犯人側の動機と、そこに至る心情の
経緯など...確かに探偵ではなく、警察小説に上手く
絡めて納得の作品ですね。

「白熱する頭脳戦!」って割には終盤の詰めでは
直感頼りだったりするのがやや拍子抜けですが、
「塔子」の脇を固めるサブキャラの刑事達も
いい味出してるし、もう少しこのメンバーでの
活躍を読みたくなります。

麻見 和史 / 石の繭 警視庁捜査一課十一係(講談社/ノベルス)_e0156857_7185025.jpg




by neon_books | 2011-05-25 07:19 | 国内作家あ~

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