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平山夢明 / 暗くて静かでロックな娘 (集英社/ハードカバー)

10編の短編で構成された作品。「或るろくでなし~」は
全編に死がまつわる作品ですが今回はそういった見える
テーマや縛りはないまでも...やはり平山作品としか
言い様のない小説でした。
登場人物は全てろくでなしのクズで基本、無職w。
下品でゲスくて口汚くて、不適応者で...挙げたらキリの
ない底辺っぷり。

ドロドロのタールでイヤな臭いが鼻をつきながらも
ヤサグレるでも、怒るでもなく、なんだか静かに
物悲しい景色が確実に残る作品が今回は多いです。
だからと言って安易に人にはオススメできない
救いようのないバッドエンドだし、表現も放送禁止用語
バンバンです。
ただし、そういった表面上を持ちながら、この数ページで
一気に作品世界に全てを持っていかれるところに、
作家「平山夢明」を求める人が多いのかも。

表題作「暗くて静かでロックな娘」と
「反吐が出るよなお前だけれど」が秀逸。
この人にしか描けない男女間の感情の機微と
優しさに...不覚にもゾクリ...と来ます。

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by neon_books | 2013-06-09 23:39 | 国内作家は~

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