the books

2010年 10月 25日 ( 2 )




朱川 湊人 / オルゴォル(講談社/単行本)

10歳の少年の優しく、強い成長物語。と書いて
しまうと一行で終わってしまうのですが、それ
以外に良い言葉が見つからないですw。
でも、凄くいい成長物語なのです。
(きっと)どこにでもいる、極普通の、チョイ生意気な
小学生「ハヤト」が思いもしないタイミングで、
とある老人からの一生の願いをを請け負ってしまう。
小狡く請け負ったはいいが、その罪悪感との葛藤、
母親との2人での暮らしの中での葛藤、友人関係...
子供にだって悩みは尽きない。
そんな前半を経て少年は遂に旅立つ。

そして旅先で再会した父親とに感じる少しのズレ。
そう、そのズレを感じたのなら、以前に比べて
大人になったという事の証なのだよ、少年!

少年の目に映るもの、聞く音、味わう味、感じる空気、
そして出会った全ての人。その瞬間、瞬間に彼は
成長していく。青臭いし、ベッタベタですが
凄く好きです。「ずっと、ずっと知っておくよ」
という気持ち。ジワっと来ちゃうよ。

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by neon_books | 2010-10-25 21:08 | 国内作家さ~

小島 正樹 / 四月の橋(講談社/ノベルス)

今までの大掛かりなトリックや奇抜な
謎解きを排除したようなゆったりとした
ややもすれば2時間サスペンスのような
作品。でも、しっかり読み応えがあり、
ジワっと人間味のある内容に仕上げているのは
明らかに作者の書き手としての能力が
上がっているからこそか!?
個人的にはここまでの小島作品の方向よりも
こちらの作品の方が素敵に思います。

今作は一見普通でお人好しな弁護士「川路」
が終始、好きな人、その家族を救う為に
能力を越えて必死になって事件を追う様が
なんとも訴えてくるのだ。リバーカヤックを
通じて仲間になった友人達にみっともない
姿を晒してまでも、事件を自分が解決する
んだという心意気がジンワリと心を打つ。

今までの作品と比べるとミステリファンから
したら物足りないかも...ですが今作の方向と
以前までの作品のミステリ部分が上手く融合したら
スゲー化けちゃう...かも!!??

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by neon_books | 2010-10-25 08:45 | 国内作家か~

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