the books

2013年 01月 29日 ( 2 )




赤井三尋 / ジャズと落語とワン公と 天才!トドロキ教授の事件簿 (講談社/単行本)

自分の中では文句なく傑作だった「月と詐欺師」
の作者なので多少贔屓目になってますw。
3編の短編からなるミステリですが、舞台は
大正、そして主人公は早稲田大学の言語教授
という設定。趣味でやってるという探偵でも
その冴えを見せ、各所で名を轟かせるという
ちょっとしたホームズぶり。そのワトソン役
の助手、井上氏の回想録という形で綴られます。

その依頼人はアインシュタイン、幣原喜重郎、
そして柳家金語楼と実在した人物たちが登場し
バラエティに富んだ依頼内容。この辺りは
読んでいても食いつきはよいですよね。
更にはあの忠犬ハチ公まで登場w。
やり過ぎ感もありますが、いい役回りで
花を添えています。

確かに等々力教授のホームズっぷりは
凄いのですが、あまりに飄々としすぎで
ミステリ的には日常の謎の延長という感じで
醍醐味は少々物足りないですかね...。
シリーズものにするなら、もう少し
個性の強いキャラも必要...かな。
でも、サクっと楽しめて少し知識も
身に付く作品。

e0156857_22562356.jpg

[PR]



by neon_books | 2013-01-29 22:56 | 国内作家あ~

木内一裕 / デッドボール (講談社/ハードカバー)

ひゃうぅっ!完全無欠の一気読みエンタメ小説!最高!
ゴチャゴチャとチマチマと斜に構えたレビューを
鼻で笑い飛ばすような堂々とした王道エンタメ。いいわー。
迷いもないし、なにせ速度が違いますよね。読者を
置いてけぼりにしない速度で、ウダウダと迂回もせず
ゴールに向かって真っ直ぐ進むストーリーの気持ち良さ。
そして登場人物のキャラ。今回はまさかの「BE-POP
HIGHSCHOOL」の封印を解いたかの如く、フリーの
ヤクザ「源田ツトム」とそのお気に入り「兼子信雄」
とおぼしき人物が登場。ニクいですねw。

主人公はその「ノボル」。振られた彼女に返す借金
16万5千円の返済の為に、関わっちゃいけないフリーランスの
ヤクザ「ゲンさん」からの悪魔の誘いに乗ってしまった事から
ジェットコースターのような展開が待っている。

誘拐、殺人、強盗...etc物騒な事件だが、ノボルの
その持ち前のネガティブハートかつ、性根の優しい
意地っ張りの性格と犯罪とのバランスが絶妙の描写。
消極的なノボルの侠気が...カッコいいんです。
ノボルの雇い人でもある頭の切れる犯罪者「佐藤(仮名)」も
サブキャラなのに抜群の存在感。いいコンビです。

いやー。ダメだ。面白くって全部書いてしまいそうw。
そろそろ映画公開の「藁の盾」も面白いですが今作も
映像化したら絶対受けます。間違いないス。
伊坂幸太郎の「陽気なギャング~」あたりのファンは
多分、ドストライク!(今作のタイトルはデッドボールですがw)

e0156857_2231482.jpg

[PR]



by neon_books | 2013-01-29 02:23 | 国内作家か~

private book review
by neon_books
プロフィールを見る
画像一覧

最新のトラックバック

フォロー中のブログ

ファン

ブログジャンル

画像一覧