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2013年 02月 06日 ( 1 )




曽根圭介 / 藁にもすがる獣たち (講談社/ハードカバー)

金の魔力に取り憑かれ、前後左右二進も三進も
行かなくなった3人のそれぞれのストーリー。
それぞれが別々に展開されていくのですが、
これが後半にどう繋がっていくのかが肝ですが、
想像を超えて、カチっとハマります。流石の
乱歩賞作家ですね。

サウナでアルバイトをする初老の元床屋の男は
客の忘れ物の大金に狂わされる。
夫のDVに悩み、FXで借金を抱え、その返済の為
風俗で働く主婦は夫の保険金に狂わされ。
兎に角金と女が頭の中を占めるクズ刑事は、
ヤクザへの返済する借金で狂っていく。
三者三様に目的は違えど、「金」によって
静かにその生活と人格がズレていく様は
他人事ではなく、怖いです。金と人間の
付合い方って難しいですよね。本当に...はぁw。

転落小説(そんなのあるのかな?)の王道路線で
以前に似た作品を読んだような既視感はあるものの
ラストまで惹き付けて読ませてくれます。
人物相関から自然と謎は解明されていくので
ミステリ的には少し弱いですが、出来は良いと思います!

そして、作者の曽根さん自身がサウナ従業員経験が
あるらしくて、ちょっとビックリw。その当時に
このプロット考えたのかなw?

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by neon_books | 2013-02-06 00:10 | 国内作家さ~

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