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翔田 寛 / 誘拐児 (講談社/ハードカバー)

江戸川乱歩賞受賞作。
誘拐をモチーフにした作品は個人的に好きなのですが
今回は誘拐ものながら視点が別のトコロにある、今まで
読んだ中では初めてのパターンかも。
それが単純に自分にとってはマイナスになった。
好みの問題ですね。

警察が事件を追っていく様の描写に今イチ高揚感が
湧かずに冷静に淡々と読んでいた所為か、いくつか
アレ? ってう箇所があったんですが...こういうのって
修正したりしないかな?

オビの大沢在昌氏、東野圭吾氏、推挙!ってあるけど
実際の選評読むと「んんん?」て感じ。こういうオビの煽りは勘弁してくれ(笑)。

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by neon_books | 2009-05-31 21:17 | 国内作家さ~

大倉 崇裕 / オチケン、ピンチ!! (理論社/単行本)

作者のもう一つの落語ミステリの予想外の第2弾。
主人公の「オチケン」が更なるお人好しの巻き込まれ
キャラとして立派になっていってる(笑)。
今作を読んだら、さすがにもう完全にシリーズ化して欲しくなる。
落研の3人の今後がどうなっていくんだろ? 気まぐれで
続きを書いた訳じゃないでしょうから、ゆったりとまったりと
のんびりと続編を待つとしよう。 なんせ大学卒業に4年は
短いと言い切るんだからね(笑)。

まえに読んだ「やさしい死神」でもそうでしたが親子、師弟という
この世界に於いてある意味血よりも濃い関係が今作でもクローズアップ
されてますが、無理にべったりせず、泣かせようとまでしないこの
軽いスタンスが大倉作品のいいところ...と気が付きだした...かも。

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by neon_books | 2009-05-31 17:25 | 国内作家あ~

石持 浅海 / 心臓と左手 座間味くんの推理 (光文社/ノベルス)

そういえばこの方の短編は読んでなかったなぁ。
まぁ、短編自体が苦手だから...。

「月の扉」が自分にとってさほど印象に残る作品ではなかったんですが
一応その続き...となると気にはなるよね。...と思って手にした作品。
その座間味くんが安楽椅子探偵として過去の事件をスパっと解決する
割とご都合の良い短編(笑)。確かに謎解きのキレもよく、ちょっと難易度の
高いパズルの回答を聞いてるような「ほぉー」となる子気味良さ。

「月の扉」のその後となる「再会」はちょっと想像していたものとは
違ってやや拍子抜け。この人質となった少女が別の作品で登場する
伏線なのかな?

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by neon_books | 2009-05-31 12:07 | 国内作家あ~

唐沢 俊一 / 血で描く (メディアファクトリー/単行本)

正直もっとグロで狂った世界感のオンパレードで
読まなきゃ良かった...と後悔するような内容なのかと思っていたのですが
割と正統なラストに向けてストーリーが展開される安心して
読める作品でした。でも作品の持つ妙なオーラには強引な
展開や粗っぽさを物ともせずに突き進む魔性がたっぷりでかなり面白い!
サブカル好きだけではなく普通のミステリ好きな人でも
充分この作品のパワーは伝わるのでは?

作品自体のこの手法には少々驚きましたが、もっと振り切った
くらいに嫌悪感のある方が破壊力とインパクトあった様な...。

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by neon_books | 2009-05-31 04:15 | 国内作家か~

米澤 穂信 / インシテミル (文藝春秋/ハードカバー)

クローズドサークル内での大量無差別殺人ゲーム。
状況的には多くの作品が世にあるんでしょうね。
個人的にはあまり読んでは来なかったのですが、今作は
所謂犯人探しという意味ではかなり分かりやすい作品だったような気がします。
読み進めるうちに自然に分かる様な作りになってる...よね。

ただ...その動機について触れてたのかな? 思い当たる箇所読み直しては
みたものの...未だによく分からないんです。
うーん...やや消化不良。

海外の古典ミステリってものをちゃんと読んできていないので
今作のようなものや、オマージュもの、そして本格派全般作品が
心底楽しめないんだろうなー。

余裕あればちゃんと読みたいな。カーとかポーとかね。

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by neon_books | 2009-05-31 01:18 | 国内作家や~

桂 望実 / We Love ジジイ (文藝春秋/ハードカバー)

途中までは主人公の同様に割と醒めた気分で
ストーリーを追っていたんです。何で輪投げ?
輪投げだよ? なにが面白いの? ...みたいなね。

どこからだろう...ジワジワと胸が締め付けられて
でも、苦しい締め付けじゃなくてなんだか暖かいものに
包まれているような。
全ての登場人物の言葉や行動が全部が胸を温かくする。
これはズルいよ。鼻の奥が始終、ツンと痛い。

折角、田舎に逃げ込む事が甘くないって理解したつもりなのに
今作読んだらまた...憧れてしまう。
要は自分の...「ココ」の問題だよな。

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by neon_books | 2009-05-30 15:45 | 国内作家か~

熊谷 達也 / ゆうとりあ (文藝春秋/ハードカバー)

実は、毎日毎日、漠然と暮らす日々の中で
かなり本気で地方暮らしをしたいと思い始めて
いただけに...考えさせられます。
今まで都会で暮らした事のない人間が、そのままの
都会型の思考で、生活スタイルを無理に変化さえようとすると
当然生じる問題。今作の主人公たちのように葛藤しながらも
受け入れる事が出来るのか...。

田舎暮らしになんの根拠もイメージもなく、ただ現実逃避の
手段として甘く考えるだけの自分に警鐘となる、タイミングのいい作品ではあった。

でも、少々地味でかなり淡々と展開される物語はやや
物足りなさを感じてしまいます。
もっとコミカルに還暦を迎えた男達の第2の人生を描いた
作品...のように勘違いさせるようなオビコメントの先入観との
ギャップが原因??

しかしここでもクマ出すか(笑)!?

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by neon_books | 2009-05-30 01:45 | 国内作家か~

竹内 真 / ワンダー・ドッグ (新潮社/単行本)

あぁぁー...やっぱりイヌ飼いたいなぁ。


思いのほか自分にとって厭味なく読めたのは
ワンダーくんの頬を緩ますほっこりしたストーリーだけでなく
ワンゲルという要素が非常に上手く絡んでるからかも。
ライトな山岳小説にイヌ小説が上手く融合されたような
赴きでこれが読み物としていい組み合わせ!

ワンダーくんを通して入れ替わるワンゲル部の生徒達、
そして教師達の交流も学園ものとしても充分面白い。

グイグイとホラっ、泣け!というあざとさや、やり過ぎ感が
ないのも非常に素敵。想像出来る作品だけど、想像以上に
ハートウォームな青春小説。

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by neon_books | 2009-05-29 09:40 | 国内作家た~

東川 篤哉 / 学ばない探偵たちの学園 (光文社/文庫)

作者お得意の(というかこのスタイル以外読んだことないけど)
ギャグミステリ。今回は本当にある土地、恋ケ窪〜国分寺が舞台の
学園ミステリ。実家からすぐ近くが舞台で思わずニヤり。

探偵部の3馬鹿のキャラといい、小田急線と京王線コンビの
警察といい、本当に事件を引っ掻き回すだけの役割だが、
全てのキャラとギャグの間とタイミングが相変わらず絶妙。
もはや東川作品にはミステリ部分はほとんど求めてない自分がいます(笑)。

とはいえ今作も密室殺人が...そのトリックは...相変わらず...重要ではない(笑)。

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by neon_books | 2009-05-29 00:07 | 国内作家は~

歌野 晶午 / 絶望ノート (幻冬舎/ハードカバー)

オビから判断するに...「デスノート」...? って思うよね。当然。
まんまとその思惑にひっかかりました。完全に狙ってこのオビですね。

途中でもう...読めないかも...と思いながら、でもページを捲る手は
全く止まらず、完全ノンストップの作品。
自分の過去を振り返ってみたときに、この内容はやはり読んでいて
引っ掻かれるような苦しい気持ちになる。
イジメを黙認して、時には笑っていた人間は率先しようがしまいが
100%同罪だから。
だから読んでいて苦しい。

この痛みに対して、さすが歌野作品というミステリ的な展開と結末を用意して
いるあたりは流石、一流の作家さんですね。

ちなみにボクはジョンよりも、ポール派です。

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by neon_books | 2009-05-27 12:16 | 国内作家あ~

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