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福田 栄一 / 蒼きサムライ(メディア・ファクトリー/文庫)

珍しく(?)時代ものの作品。とは言えかなりライトな時代もので
ほぼ現代小説の展開を幕末という時代設定に置き換えて
あるようなもので、歴史ものという印象は薄い。
逆に言えばこのストーリーや展開を現代ものでやっても
ほとんど作品として成り立たないのでは...?というくらいに軽いw。
このところライトな歴史もの...流行ってますものね。

ディープに歴史ものを読むには結構物足りないし、
福田栄一氏の今までの作品を期待し読んでも物足りない...という
正直残念な感想になってしまいます。
巻末の歴ドルの解説も...痛々しいw。

主人公の秀太郎のキャラクターは好感が持てますし、その
周囲の道場の剣客たちもそれなりにキャラがたっているだけに
もっとディープに重厚な作風にした方が良かったのかも...?

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by neon_books | 2010-04-30 06:25 | 国内作家は~

汀 こるもの / 完全犯罪研究部(講談社/ノベルス)

初読、汀作品。かなり...予想と違っている
内容と文章だったなー。ラノベを読んでいたので
耐久性があったおかげか、抵抗なくサクサク。

表題とオビの言葉とはウラハラなソレ系高校生たちの
青春ものですよね。小ネタの宝庫、オンパレードで
意外とこのネタ宝庫に反応出来る自分も結構...
ヲタ属性あるんだなw。

ネタ中心の会話、高校生達の少々残念な
方向性に傾向したやんちゃな日常と学園生活、
そしてその顧問である一見被害者な可愛い女教師
のストーリーが面白く、結果ミステリ的な部分って
どこだっけ?? とすら思え、当初の犯人探しより
「古賀くん」のラストの独白がここまでのストーリー
を破壊する殺傷力のあるカオスな展開。

恐らく...タナトスシリーズと繋がってるのでしょうね。
何故か敬遠していたそのタナトスシリーズ...読まなきゃ。

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by neon_books | 2010-04-29 09:01 | 国内作家ま~

河野 裕 / サクラダリセット2 WITCH PICTURE and RED EYE GIRL(角川書店 スニーカー文庫/文庫)

前作の自分のレビューを見返したんですが自分的には
結構素直な感想を書いてました。この続編を読んだ後
の感想もまさに同じ感覚です。
ライトノベルというよりもほぼ一般の文芸書としても
遜色のない作品のような気がします。

ややもすれば入り組んで分かり難くなにりそうな
タイムリセットの繰り返しは、読書がそう混乱しないように
丁寧に書かれていて、時間の経過と繰り返しが非常に
分かり易い。この力量だけ見ても作家さんの力が
伺い知れます。

主人公ケイと春埼との絶対的な関係性は揺るぎなく、
清らかで、脆くて、切ない...。今作中で登場する
「魔女」の問い...あなたは石に恋することが出来る?
ケイと春埼のそれぞれの答え。胸の奥がググっと来ます。

ライトノベルに手を出してみて良かったと思える名作...か?

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by neon_books | 2010-04-28 01:16 | 国内作家か~

東野 圭吾 / カッコウの卵は誰のもの(光文社/ハードカバー)

久々に読んだ大物作家作品w。
やはり東野作品ってだけでまずハードルがどうしても
上がってしまうのは、仕方ない...ですよね。
遺伝子上から運動能力の遺伝は科学的に立証出来るのか、
そしてその事を利用出来るのか。というプロットと
数組の親子を上手く組み合わせた血と絆を描いた
ストーリーで読ませる力は流石です。

ただコンディションが良くなかった...。途中意識が
数回朦朧とした中で読んでいた為、いくつかのポイント
が不明瞭のまま(自分的に)終わってしまった...orz。
主人公親子の母親が亡くなった本当の理由...とか。

ラストに矢継ぎ早に展開される事件の真相は
前半のスローペースと比べて急速すぎて戸惑ったり、
探偵役の柚木氏のキレ者ぶりや、事件そのものの
真相とその経緯...他の作家さんなら満足する内容だと
思うが東野作品である以上少ーしだけ、何か
物足りないと思ってしまうのは贅沢ってもんでしょうか。

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by neon_books | 2010-04-27 08:34 | 国内作家は~

中野 順一 / 想い火(徳間書店/ハードカバー)

うー...実は期待感の高い一冊だったんだけどなぁ。
高過ぎたのか?
かなり早い段階で犯人自体は何故だか分かってしまったし
その動機は...ちょっと...どうかと疑問を抱かざるを得ない
動機で少々困惑。
主人公が立場もわきまえずにドンドンと行動し
推理を進めていくのも正直どうかと...思ってしまう。
オビには「嫌がらせをする警察」って書いてあるけど
むしろ警察の行動は至極まっとうかと...。

折角の題材だし、もう少し消防の仕事の部分に
切り込んで書きつつ胸を熱くさせてくれるような
「お仕事」系のものを期待してしまった分の
ギャップでしょうねー。日明恩さんのあの
シリーズの方が...個人的にはツボに入ってしまう。

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by neon_books | 2010-04-26 16:55 | 国内作家な~

倉阪 鬼一郎 / 四神金赤館銀青館不可能殺人(講談社/ノベルス)

発表順的にも内容的にもウルトラ名作の
「三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人」
のプロトタイプに近いような作品。
まぁ、正直ここまでなら倉阪センセならやるだろうって
いう前提もあるし、ショーゲキ度で
言ったらやはり若干劣って見えてしまいます。

金赤館と銀青館で行われる殺人事件、これがまた片方は
超緻密な展開を見せる一方、もう一方の展開は...雑(笑)。
いや、いいんですけどね。でも、あまりにも雑で突っ込む
気力すらなく脱力。うーん、流石っす。

その緻密(?)な方の異形で病的なの伏線の張り方や、
あからさまで大胆なヒントの提示も決して目からウロコ
ではなくこちらも脱力させるというスゴ技を披露。

素敵。

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by neon_books | 2010-04-26 02:38 | 国内作家か~

青柳 碧人 / 浜村渚の計算ノート(講談社/単行本)

Birthシリーズ。やはりBirthシリーズならではの
クオリティ。これこそライトノベルとしてしっかり
発売していれば逆にもっと面白く読めたかも
しれないのに...講談社からではそうもいかんのね。

あまりにも設定も状況もアホらしすぎて真剣に
読む気が全くないまま、ほぼ読み流し...それでも
充分理解出来るストーリー...求めてなかったけど
あんまり...です。言葉は古いがティーンズ小説って感かしらw。

ただ数学の公式や数学の面白さとそれを小説という
文系の表現で伝えようとする意気はしっかり伝わります。
そこが救いか?

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by neon_books | 2010-04-25 03:04 | 国内作家あ~

冲方 丁 / 天地明察(角川書店/ハードカバー)

本屋大賞受賞、おめでとうございます。
元々ライトノベルも書かれている事が多かったので
先入観として「のぼうの〜」のようなライトな
時代小説だと思っていましたが...想像以上に
書き込まれていてちょっとビックリしました。
その書き込みがややもすれば読み難くなる部分も
あるんですが、終始ブレないストーリーの骨格と
春海のキャラクターに救われている気がします。

もっとベタベタな浪花節な展開の人間関係を
それっぽく書いて号泣小説にする事も出来るの
でしょうけど、敢えてなのか...? そうせずに
ストーリーを進めていくのは潔いです。

ただやはり関と春海との関係はもっともっと
ベタに熱っぽく書いて欲しかったかも...。
2人の出会うまで相当に時間を引っ張っておいて
からの最初のあの驚き出会いに対して、後の
2人の関係性がやや希薄に書かれてるような気が
するのが少々残念。

個人的にはノミネート作の中では中穴の
ダークホースな存在だっただけに大賞受賞は
意外でしたー。

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by neon_books | 2010-04-24 23:19 | 国内作家あ~

坂木 司 / 和菓子のアン(光文社/ハードカバー)

新作、待ち遠しかったです。まずは読めて良かったー。
ほぼ想像してた通りの作品でこれまた安心。
シンデレラ・ティースっぽい設定と展開ですが、
好みで言うと今作の方が好きかも。
主人公であるアンちゃんのキャラクターも
愛らしいし、椿店長の存在も大きい。探偵役ですが
その探偵っぷりと反して、ファッションセンスの
ヒドさやギャンブル好きってギャップにニンマり。
他の登場人物もなかなかの役者揃いで、早くも
シリーズ化を期待しちゃいます。

多くの方がイメージし、期待してる坂木さん作品の
代表になるんではないでしょうか? ほっこりして
やはり優しい気持ちになります。たとえ青臭くて
押しつけがましかったとしてもね。

ただ...アンちゃんのキャラや変人達に適所に
入れるツッコミなんかは...アレ? なんとなく有川さんぽいなー
と思うのは久しぶりに読んだ所為でしょうか?
こんな感じだったっけw??

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by neon_books | 2010-04-21 19:34 | 国内作家さ~

朱川 湊人 / 本日サービスデー(光文社/ハードカバー)

今作でコメディタッチの作品の片鱗はあったのですね。
表題作はコメディとユーモアとちょっぴり切なく、温かい
ストーリーになってます。ベタって言えばそれまでですが
こういう作品はみんなきっと好きですよね。

他に4編の短編を収録。個人的には「東京しあわせクラブ」
の印象が強いです。ちょっと黒くて殺伐としていて、何故か
さほど嫌悪感がないってのはこの方の独特の作風なのかも
しれません。まぁ、気持ちのよい話ではないんですけどねw。

小粒ながらそれぞれ味わいのある短編集です。
ただオビにあるキャッチと作品の内容は
何かバランスが違ってる...と思いますけどw。

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by neon_books | 2010-04-21 04:33 | 国内作家さ~

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