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ヒキタ クニオ / 跪き、道の声を聞け(PHP研究所/ハードカバー)

2010年が舞台とは思えないくらいにステレオタイプな
任侠ものの超ガチガチなハードボイルド。アナクロで
あまりにも頑な生き方のヤクザ、そして主人公の
ヤクザ専門を相手にする探偵が、ガッツリと組んで
行方知れずとなった関東の巨大暴力団組織の組長を
救出すべく奔放する今作。
この探偵の「時園」と若頭「君島」の妙に萌える
関係性、そして、拉致された会長の「今切」との
血を越えた関係性に男子が一度は憧れる任侠道が
揺さぶられます。

しかし、そんな濃い関係性の特殊な世界でも
裏切りや「金」によって一般社会同様に内部から
蝕まれていく様はやはり哀れでもある。

今作の探偵である「時園」のやけに凄腕っぷりと
その曰く付きで訳ありな過去も含め、やけに
スーパーマンで切れ者なのが少し不自然ではありますが、
久々に読んだ王道のハードボイルドで、なんのかんの
言っても引き込まれます。適度にライトでユーモアも
盛り込んでいるところなんか、現代版って感じですね。

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by neon_books | 2011-08-07 05:46 | 国内作家は~

一田 和樹 / 檻の中の少女(原書房/ハードカバー)

第三回「ばらのまち福山」ミステリー文学新人賞受賞作。
勿論例によって島田荘司先生選考によるものです。
正直オビにあるように「モルグ街の〜」が引き合いに
出される理由はピンと来ない部分はありますが、
ラストまで一気に読ませる内容...かな。

匿名性の高い自殺支援サイト「ミトラス」によって
息子を殺されたという事でその犯人、及びサイトの
停止依頼を主人公であるサイバーセキュリティー
専門の探偵「君島」を訪れる老夫婦。胡散臭さを
感じながらも多額の報酬に釣られるように依頼を
受ける「君島」だが、彼自身もミトラス周辺から
恐喝や個人情報の流出などを受け、事件は
思わぬラストと犯人に着地する...
のですが、割と早い段階で犯人自体の目星は
ついてしまうほど、伏線や不自然な動きが
あからさまな描写によってバレてしまう...のでは
ないでしょうか?

ネットセキュリティの専門知識と技術、そして
ネットの裏に潜む日常的な恐怖は余りにもリアルで
本当にビビる。ネットで通販とかすんの怖くなっちゃう。
そういった意味でこの知識と今作のミステリの
内容は上手く解け合っているのが今作の面白さ
なのかもしれないですね。

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by neon_books | 2011-08-03 23:44 | 国内作家あ~

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