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平山夢明 / 暗くて静かでロックな娘 (集英社/ハードカバー)

10編の短編で構成された作品。「或るろくでなし~」は
全編に死がまつわる作品ですが今回はそういった見える
テーマや縛りはないまでも...やはり平山作品としか
言い様のない小説でした。
登場人物は全てろくでなしのクズで基本、無職w。
下品でゲスくて口汚くて、不適応者で...挙げたらキリの
ない底辺っぷり。

ドロドロのタールでイヤな臭いが鼻をつきながらも
ヤサグレるでも、怒るでもなく、なんだか静かに
物悲しい景色が確実に残る作品が今回は多いです。
だからと言って安易に人にはオススメできない
救いようのないバッドエンドだし、表現も放送禁止用語
バンバンです。
ただし、そういった表面上を持ちながら、この数ページで
一気に作品世界に全てを持っていかれるところに、
作家「平山夢明」を求める人が多いのかも。

表題作「暗くて静かでロックな娘」と
「反吐が出るよなお前だけれど」が秀逸。
この人にしか描けない男女間の感情の機微と
優しさに...不覚にもゾクリ...と来ます。

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by neon_books | 2013-06-09 23:39 | 国内作家は~

富樫倫太郎 / SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室 5 ボディーファーム (中央公論新社/文庫)

待望のシリーズ第5弾は稀代のシリアルキラー
「キラークィーン」こと近藤房子との3度の対決。
躊躇なく快楽の為だけに殺戮を繰り返すあの
オバちゃんが戻ってきちゃいました。しかも
気軽に警視庁広域捜査専任特別調査室の室長自宅に
予告電話をしたりして。ストーリー前半の房子の
狂人じみた行動と行動力は流石...とその後の
展開に胸躍りましたが...。ん?....

対決の家庭で鍵となるのが同室、副室長の
「麗子」なのですが房子に決定的なトラウマを
与えられたとは言えかなり半端な復帰具合を
再度、房子に付け入られるなど...完全な足手まとい。
更には室長の変人「山根」以外のSROメンバーも
ほぼ活躍することなく、今までのキャラ立ちや
エピソードは何だった!?ってくらいの薄い脇役w。
山根の立てた作戦もなんだか詰めも甘く、キレ者
っぷりもないし、あまりにも無防備。

途中いくつか曰くのありそうに登場した伏線も
割と投げっぱなしだし...んー。
なんだか...期待し過ぎだったかな?

一応の決着は着いたもののなんだか煮え切らない
形なのと、実は4度の対決に向けた伏線なんじゃ!?
というくらいモヤモヤです。まさかラストに
伏兵「尾形」のまさかの展開で終わるなんてw。

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by neon_books | 2013-06-07 09:59 | 国内作家た~

大倉崇裕 / オチケン探偵の事件簿 (PHP研究所/単行本)

書き下ろしだけに...何時新作が読めるのか分からなかった
オチケンシリーズの3作目。たった3人しかしない貧窮な
落語研究会の面々の元気な姿が読めて嬉しい。
今作は2編のお話ですがどちらも部長の「岸」さんの
演じる噺に真相のヒントを得て、新入部員で一番
まともな性格の「オチケン」がその謎を解き明かす
スタイルです。

奇人2人の先輩に巻き込まれ、引き摺られっぱなしで
日々、時間と金銭を搾取される「オチケン」の
体質は今作では更にパワーアップ。更には学生部の
部長「土屋」、新学長にまで何故か目をつけられる始末。
事件を呼び込むところも含め才能なんですかね。
白戸修くんと一度対面して欲しいものですw。

完全に落語研究会が大学内の探偵部と化して
事件を解決するこのスタイルは、それはそれで
面白いのですが、個人的には「岸」さん、
「中村」さん、そして「オチケン」くん達と
落語の密な人情噺も...期待します。
次作は....何年後かなw?

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by neon_books | 2013-06-05 22:36 | 国内作家あ~

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