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三羽 省吾 / 路地裏ビルヂング(文藝春秋/ハードカバー)

三羽作品、今作で初読です。自分の予想と違ってハートウォームな
人情作品だったのが意外です。小路幸也さんや萩原浩さんの作品に
近い雰囲気ですね。
路地裏にあるボロビルの店子達のそれぞれの鬱屈した日常、
それぞれが抱える、ごく普通な個人的な悩みを、少しだけ
人との触れ合いで前向きになっていく...そんなホワンとしたお話。

1階の何故か毎回変わる不思議な飲食店「辻堂」が魅力的に
書かれてます。おでん屋から始まって、カレー、お好み焼き、
ホルモン、最終的にはなんでもある居酒屋。そしてその全てが不味いw。
国籍不明な接客完璧な外国人w。裏主役ですw。

と、設定とキャラクターはいいんですが、全体的には
何故か印象が薄いんですよね。最初の短編「道祖神」の
作風とそれ以降のイメージにズレがあってどうも全体として、
とって付けたようにこういった人情作品にしてような
印象が残ってしまいます。面白いんだけどね。

三羽 省吾 / 路地裏ビルヂング(文藝春秋/ハードカバー)_e0156857_22193816.jpg




by neon_books | 2010-08-14 22:19 | 国内作家ま~

private book review
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