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ジャック・ケッチャム / 黒い夏(扶桑社/文庫)

自分にとってケッチャム作品はこれが2作目。
構えていたよりも鬼畜度は抑え目で、どちらかと
いうと人間の内面がジワジワと崩壊していく様を
かなり冷淡に根気強く描いた、ある意味陰湿な
作品のような気がします。

もともとイカれていた? 主人公の「レイ」のある夏の
殺人事件の冒頭から入る今作ですが、そもそも、
その「レイ」が人格破綻者に至る経緯も一切なく
どこの都市にも普通にこういったヤツは普通に
暮らしているんだぜ...的な描き方が恐い。

鬱屈して行き場のない若者の苛立ち。
その冒頭の事件の犯人である「レイ」にたどり着きながらも
決定的な証拠を挙げれずに放置させている刑事の
鬱屈。このネガティヴなオーラが暴発した時に再度
「レイ」は凄惨な事件を引き起こす。
その引き金が”シャロン・テート事件”という構成は
圧倒的な上手さ。褒められる話しではないんだがw。

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by neon_books | 2010-11-08 15:04 | 海外作家

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