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the books

島田 荘司 / 写楽 閉じた国の幻(新潮社/ハードカバー)

これは圧倒的に面白いっ!もはや島田荘司作品に
興奮することないと思っていた自分を戒めつつ
構想20年という時間を使ってここまで書き上げて
作品した信念に感動すらします。全671Pですが
「写楽は誰か?」という最大の謎に向かって全ての
事がその為の前振りになってるというもはや病的とも
言える壮大な作品。主人公の「佐藤」の大切な
一人息子をああいった悲しい目に会わせる必要が
あったのか!??という事も、恐らく今作では
表面に出ない部分では必然だったというあとがきに
更に唖然。これ続きって書けるんですか? 島田先生w。

写楽の正体ってのは凄く薄らですが、高橋克彦氏の
作品を読んでから興味はあったんです。今回の作品の
中にある諸説もなんとなくは知っていました。その
諸説で語られる事のなかった、あのトンデモ説に
近い形を今作は説得力と膨大な資料を紐解いて、
提示してくれました。まさかと思いつつも、後半の
この説の熱と展開に思わず鳥肌が...。
流石宝島社の「このミス」2位ですな。個人的には
1位の作品より全然面白かった!

何年かかってでも、この続編、お待ちしてますよ!

島田 荘司 / 写楽 閉じた国の幻(新潮社/ハードカバー)_e0156857_6314243.jpg




by neon_books | 2010-12-20 06:31 | 国内作家さ~

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