佐藤 友哉 / デンデラ(新潮社/文庫)
なんと言うか...凄く感想の書きにくい作品です。
勿論、胸に凄いブっ太い楔を打ち込まれたような衝撃と、
作品としての面白さがあって終始引き込まれっぱなしなんですが...
読む側も決してラクじゃない疲労感が伴います。
「楢山節考」がベースになっているんでしょうが、
今作はその先...山に捨てられた老婆達のその行方と、そもそも、
その行為自体を受け入れたのか??
という真逆の出発点からストーリーは始まる。
雪深い山の中に置き去りにされながらも、その怒りと悔しさを
糧に生き延び、「デンデラ」なる独自のコミュニティを構築し
暮らす老婆50人。この設定だけでも結構、トンでますがその
「デンデラ」に襲いかかる巨大な雌羆、そして疫病。
この小さなコミュニティに次々と死が蔓延する。
一度は捨てられる事で、極楽浄土へ旅立つ事を望んでいた主人公
「斎藤カユ」(*70歳だがここでは最年少)の生と死の間を揺らぐ心情、
そして年老いても尚、人間の持つ厭らしさ、そして美しさ...様々な
感情が渦巻きながらも「斎藤カユ」の辿り着いた先、
そして「デンデラ」が迎える終末は...。
途中熊との凄絶な戦いはさながらスプラッター混じりの
パニック小説のようだし、「斎藤カユ」が終盤に披露する
疫病の真実はミステリでもあるし...と読みながら、休むトコの
無い密度の濃い作品ですね。恐らく今作までの友哉氏の
イメージを壊した作品なんではないでしょうか?? 自分は好きです。
しかし...これを実写で映画化...って!!!
凄い内容だろうなー。老女のみ50人しか出ないんだよね。
観たい...かも。
勿論、胸に凄いブっ太い楔を打ち込まれたような衝撃と、
作品としての面白さがあって終始引き込まれっぱなしなんですが...
読む側も決してラクじゃない疲労感が伴います。
「楢山節考」がベースになっているんでしょうが、
今作はその先...山に捨てられた老婆達のその行方と、そもそも、
その行為自体を受け入れたのか??
という真逆の出発点からストーリーは始まる。
雪深い山の中に置き去りにされながらも、その怒りと悔しさを
糧に生き延び、「デンデラ」なる独自のコミュニティを構築し
暮らす老婆50人。この設定だけでも結構、トンでますがその
「デンデラ」に襲いかかる巨大な雌羆、そして疫病。
この小さなコミュニティに次々と死が蔓延する。
一度は捨てられる事で、極楽浄土へ旅立つ事を望んでいた主人公
「斎藤カユ」(*70歳だがここでは最年少)の生と死の間を揺らぐ心情、
そして年老いても尚、人間の持つ厭らしさ、そして美しさ...様々な
感情が渦巻きながらも「斎藤カユ」の辿り着いた先、
そして「デンデラ」が迎える終末は...。
途中熊との凄絶な戦いはさながらスプラッター混じりの
パニック小説のようだし、「斎藤カユ」が終盤に披露する
疫病の真実はミステリでもあるし...と読みながら、休むトコの
無い密度の濃い作品ですね。恐らく今作までの友哉氏の
イメージを壊した作品なんではないでしょうか?? 自分は好きです。
しかし...これを実写で映画化...って!!!
凄い内容だろうなー。老女のみ50人しか出ないんだよね。
観たい...かも。
by neon_books
| 2011-06-26 23:17
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