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ヴィカース・スワループ / 6人の容疑者 下(ランダムハウスジャパン/ハードカバー)

さぁ、下巻に突入。正にタイトル通りに6人の
殺人事件の容疑者達の群像劇の後半は次第に
それぞれが事件現場に向かう事になる動機が
明かされていくのですが、この6人の動機が
もの凄いバラバラなのに、銃殺された最低野郎
「ヴィッキー・ラーイ」のもとへと集まって
くるさまが非常に上手く、そして面白く書かれていて
なかなか、ページを捲る手が止まらないです。

当然、ラストに向かうにつれ、この事件の
真相が明らかになり、所謂犯人が明かされるのですが
これがまた真相が二転三転し、一体どれが真実なのか、
どの真相を信じてよいのか分からなくなる程、巧みに
煙に撒かれていきます。
そして、そんな中にもやはりインドという国が
抱える「正義」とう事に対する歪みを、
告発するかのように書かれています。この辺りが
やはりこの作家の面白さと作品の強さを支えて
いるように思います。

そして、最後の最後で明かされる本当の真相は
それを裏付けるかのような意外性充分な犯人の
独白...という形でストーリーの幕が閉じる。
ミステリ的にはやや、雑で乱暴かなー??と
思ったりもするんですが、どうにもその辺りは
甘くなってしまう程、6人の容疑者達の事件前と、
事件後が紡ぐストーリーが秀逸。
3作目ももう今から楽しみ!

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by neon_books | 2011-07-15 09:11 | 海外作家

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