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2009年 09月 28日 ( 3 )




白石 かおる / 僕と「彼女」の首なし死体(角川書店/ハードカバー)

先日読んだ「雪冤」同様に29回の横溝正史ミステリ大賞受賞作。
確かに出だしのインパクトはかなり大きく、この物語がどう進んでいくのか
楽しみになる充分な掴み! そのインパクトに対して、語り口調、そして
主人公の淡々としたトーンダウンしたキャラ設定と、最初の衝撃の
バランスがやや、自分の中で合わなくなってくる中盤。
さらにその混乱具合を増すような展開...むー。なんだかちょっと
醒めてきたぞ...。

犯人に至っても(何故か)直感でコイツだ!と分かるような設定だし
ミステリ的には最初のインパクトを越える何かを期待していた分
やや消沈気味で、受賞作にしては...という印象ですねー。

ただし、この作品の主人公や語り口調の温度の低さ(あくまでも
そう感じるだけですが)は嫌いじゃないので、他の作品を是非
読んでみたいなーと思わせてくれます。

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by neon_books | 2009-09-28 16:43 | 国内作家さ~

加納 朋子 / ななつのこ(東京創元社/文庫)

何故もっと前に読まなかったんだろう...。
文句のない素敵な作品。微笑ましくも、不思議と
郷愁感漂う作品の世界の居心地のよさ。
読み終えるのが勿体ない感覚を久し振りに味わいました。

この作品が鮎川哲也賞を受賞したという事は、
所謂ミステリーとして評価されたと言う事ですよねー。
そういう意味でも今のミステリーの懐の奥行きにも、
個人的には嬉しいのです。
今なら人に「なんか面白い本ない?」と訊かれたら、
迷わず今作を挙げる!

今まで読んでなかった事を後悔すると同時に、
今後、必ず読む大量の未読作品に出会う事が楽しみです!

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by neon_books | 2009-09-28 11:38 | 国内作家か~

曽根 圭介 / 図地反転(講談社/ハードカバー)

時間をかけて丁寧に書かれた作品なんだろうな...
という印象の作品。単なる刑事ものと言う事でなく、
冤罪問題...その原因の一部に成りうるだろう人間の
意識の脆さに触れた、提起作品でもあるような気がします。

タイトルが意味する通り人間個人に於いても、
意識の違う視点から見ると同じ人物でも、
全く異なる人物描写がされていて非常に面白く読み進めます。

個人的にはもっとボリュームが増えてもいいので、
様々な人物達にしっかり決着をつけた読み物が好み。
やや置き去りにされた感が残り、読後のカタルシス、
高揚感が物足りなく、やや残念。

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by neon_books | 2009-09-28 11:01 | 国内作家さ~

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