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2009年 10月 28日 ( 2 )




宮ノ川 顕 / 化身(角川書店/ハードカバー)

ホラー小説大賞受賞作。
高橋克彦氏の絶賛コメントに偽りはなかったです。
凄い作品でした。本当に凄い作品でした。

ホラーというジャンルには収まっていないように
思います。兎に角異端な展開、構想に脳みそが
痺れるような感覚に陥ります。
活字表現の武器であるイマジネーションをフル活用
してこそ、恐怖...というか厭な怖さがジワジワと襲ってきます。
グチャグチャのスプラッタ系は以外と平気なんですが
この作品は読み終えて、余韻に浸った瞬間が一番怖いです。
本当に怖かった...。
恐怖とともにこの作品の持つ明らかに異能のオーラの毒気に
あてられて、落ち着かなかったです。

表題作を含め中篇3編が収められていますが、この
表題作の突出っぷりが尋常で無いため、他2作の印象も
飛んでしまいそうです。
この化身という作品が世に出て、今後どんな狂った作品を
書いていくのか...メチャクチャ楽しみな作家さんです。

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by neon_books | 2009-10-28 11:20 | 国内作家ま~

相沢 沙呼 / 午前零時のサンドリヨン(東京創元社/ハードカバー)

鮎川哲也賞受賞作。
マジックとミステリの組み合わせは先人の泡坂氏を思い出しますが
今作はマジック色は濃くなく、作品の一つのテイストとして使われています。
どちらかというと、ガーリーな青春小説、恋愛小説といった要素が
強いように思います。

こういった要素自体は他の作品でも読む事が多いですが、ガールズテイスト
が強いためか、イマイチ馴染めなかったです。少女たちの友情や、その
人間関係、そして抱える悩みや苦悩...に共感できないってのもあるんですが
そもそも、なんか薄っぺらいなーという書かれ方が気になります。
語り手である「ボク」の草食っぷりや、主人公の酉野さんの語る夢...に
現代の高校生は共感するのかしら...?

米澤さんの小市民シリーズなどと比べると、圧倒的に「何か」が違う事を
感じてしまいます。

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by neon_books | 2009-10-28 11:19 | 国内作家あ~

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