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2009年 11月 24日 ( 4 )




伊坂 幸太郎 / SOSの猿(中央公論新社/ハードカバー)

「あるキング」に次いでの長編新作。
特有の事件のリンクと連鎖を手法とした作品...
を更に進化させたようなかなり不思議かつ、
ちょっと実験的なような内容という印象を受けました。

明らかに昨年までの伊坂作品とは今年の2作は違いますよね。
今までの名作が続々と映像化され、
かなり著名になったはずなのに、その位置をキープする事なく、
さらに加速して引き離すかのような...
読者を篩にかけるかのような...そんなスピード感を感じます。

当然内容は面白い。後半は腰を据えて集中しないと
置いて行かれそうになるけど、ミステリー的でもあり、
SF的でもあり、ファンタジーでもある。一番最後...
如何にも伊坂作品らしい台詞と描写は...やはりとても大好き。

何より今作はアートワークが素晴らしい! 超カッコいい!!

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by neon_books | 2009-11-24 12:42 | 国内作家あ~

大山 尚利 / 1gの巨人(双葉社/ハードカバー)

05年の日本ホラー小説大賞受賞作家。
今作はホラーではなく心理サスペンスに近い内容。

とある夫婦が飛び込み自殺をしようとした男を助ける。
その男は2mをゆうに越す巨人だった。
それ以降脅迫、事件に巻き込まれていく...という
プロット自体は面白く、惹き付けるものがあります。
ただ最終的にはかなり小さく着地しちゃったような気が...。

その巨人を巡る脅迫と事件と謎と、夫婦間で起こる疑心の
2つが交差しながらジワジワと心理的恐怖を煽るのですが、
どちらかと言うと後者の方が上手く書けていて、
巨人云々...必要だった? という気すらします(笑)。

骨格だと思ってた部分が読んだら案外脆かった。
けどそれを包む筋肉が意外としっかり鍛えられてた...
みたいな微妙な作品。

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by neon_books | 2009-11-24 12:40 | 国内作家あ~

夢枕 獏 / 怪男児(日本出版社/ノベルス)

こんなのも書いてたんですね...獏さん。

かなり自由にやりたい放題に書いてますねー(笑)。
ふざけすぎっス(笑)。全てが安易すぎ(笑)。
犬好きな方と普通の感性の女性は読んだら激怒必至。
きっと書いてる側は楽しいんでしょうが、読んでる側には
そのテンションが届かずに上滑りしまくり(笑)。中2かっ!

まぁ...そんなトコも含めて...獏さん、好きですけど。

高村光太郎VS中原中也なんて下らなすぎ(笑)。

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by neon_books | 2009-11-24 12:38 | 国内作家や~

津原 泰水 / ルピナス探偵団の当惑(東京創元社/文庫)

ずっと気になっていた今作。
学園青春もののライトミステリーだと
思いこんでましたが...かなりの本格派ミステリーでした。
キャラクターや設定はコミカルな
学園青春ものの皮を被っています。
その中身は、注意してしっかり読んでいかないと、
見失ってしまいそうな、想像力と論理展開による推理。
ガチのミステリーです。

女子高生たちが探偵となるには事件が
大きい不自然さはあるものの、キャラクター描写
(とくに主人公の姉である刑事。しかもがさつ。)に
よって助けられて、気にせず没頭出来ますねー。

今まで未読の作家さんでしたが、
またこれで遡って読む本が増えそうな予感...。

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by neon_books | 2009-11-24 12:35 | 国内作家た~

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