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the books

2012年 02月 11日 ( 2 )




福田 和代 / リブート!(双葉社/ハードカバー)

これもいい作品。相変わらず専門知識ぎっしりで
ハードな内容な雰囲気ですが、その核はお仕事小説...
というか2人の主人公の男としての成長小説に思わず
目頭が...ジワりとしてしまいます。

「ヒポクラテスのため息」もそうでしたが、会社とは、
企業とは、仕事とは、そして人を育てるという事が
更に濃い密度で書かれていて、会社で働く人はかなり
グっと来るんじゃないでしょうか? 2人の主人公
「横田」と「仲瀬川」水と油のような性格の違いながらも
お互いを意識し、ライバルとして、そしてパートナーとして
の関係をそれぞれが悩み、苦悩しながら、出来る事を嘘なく、
それぞれの誠意で部下に接する姿は、憧れます。
どちらの男も魅力的で、どちらの下でも働いてみたいと
思わせます。

やはり、人が仕事をする以上、「人」以上の財産は
会社にとってないはず。そんな事も分からず人事評価を
するようなアホ会社はそtれなりの結果が当然待っているんでしょうね。
アノ会社もまさにその典型じゃないでしょうかw??

ここまでの福田作品にほぼ外れナシの脅威の打率。
カタカナ満載の専門的な内容も、読み易くて
今作に於いてのシステムトラブルの経緯やその原因も
しっかりとミステリ的に楽しく読めます。
まさに一気読み必至。

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by neon_books | 2012-02-11 17:56 | 国内作家は~

パット・マガー / 探偵を探せ! (東京創元社/文庫)

1948年作品。作品のタイトル通りにまさに「探偵」が
誰であるかを疑心暗鬼に犯人側の視点から描いています。
登場人物も8人と極端に少なく、舞台も所謂一種の吹雪の山荘
のようなクローズド環境の中だけで展開され、この年代の作品
という事もあってか、個人的にはヒッチコックの映画や、
舞台などの状況を描きながら読んでいました。

病弱な資産家の夫を殺害し、奔放な自由を資産を手にしようと
もくろむ美人の妻。その夫を殺すと共に、夫が妻の計画を暴く為、
探偵を呼び寄せていた事が発覚。突然の来客は4人。その中に
その「探偵」がいるのだが、犯人である妻は誰が探偵か分からない為、
様々な方法で探偵を炙り出そうとするのだが...。

という粗筋ですが、この犯人である妻の余りに身勝手ぶりが
むしろ滑稽で、その身勝手さゆえ、ラストには因果応報という
言葉がしっくりと来ます(笑)。愚かな理由で犯罪に手を染めるものは、
その愚かさ故に自らの足元を救われるという事でしょうか?

モノクロで映像として見れたら、更に面白いかもしれないですね。

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by neon_books | 2012-02-11 00:59 | 海外作家
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