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2013年 01月 19日 ( 2 )




矢作俊彦 + 司城志朗 / ARAKURE あらくれ (早川書房/ハードカバー)

矢作+司城コンビによる幕末クライムノベル! 装丁の
イラスト...カッコいいよねぇ。様々過去の名作映画への
オマージュが盛り込まれたという今作。もう随所に
バリバリに映像化を想定したようなシーンや
台詞が盛りだくさん。エンタメ度高いです。

しがない渡世人「亮介」「欣蔵」がひょんな事で
手にする連射ライフルとピストル。人生の目標の
ない2人がこの武器片手に始めたのが「股旅ギャング」
を名乗り、賭場ギャングから次第に義賊へと
変貌を遂げるクライムロードノベル。恐らく
読者は頭の中でシーンの構図や役者のキャスティングを
しながら読んでいるんじゃないでしょうか?

作中の登場人物も坂本龍馬、清水の次郎長、
土方歳三、松平容保などが登場し、様々な
形で股旅ギャングに絡んできます。

前半はコメディタッチの渡世人情ものから
次第に「明日に向かって撃て」を経て、
ヒロインを巻き込んで「俺たちに明日はない」
へと流れていく、怒濤のエンタメ。

面白いんですが惜しむらくは、ページ数の
少なさと圧倒的な悪の対象の不在、そして
もっと涙腺を崩壊されるような高揚感を
あくまでも活字...で煽って欲しかった...かも。

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by neon_books | 2013-01-19 22:21 | 国内作家や~

スティーヴ・ハミルトン / 解錠師 (早川書房/文庫)

オビの「このミス」「文春ミステリ」第一位!!
の文字が目に痛い、どの書店でも平積ガンガンの今作。
以前に比べたら翻訳本を読めるようになったとは言え
基本的に未だに苦手意識のある自分でも、かなり
スムーズに読める。登場人物が無駄に多くないし、
名前が覚え易いのが良かったのかも。コレはいい。

8歳の頃にある事件からその「声」失った主人公マイクル。
孤独と運命を抱えた彼が高校生となり、健常者として
学校に通う事で大きく人生が傾いていく。声を失った彼は
手先を使い、「絵を描く」という事と「錠前」に興味を
持ちのめり込んでいく事。それをきっかけに更に大きく
人生を揺さぶる事になり、プロの犯罪者「解錠師」として
関わっていく事になる...。

というクライムノベル視点でいう粗筋は様々なところで
書かれていますが、むしろその事をストーリー展開させた
一人の少年の成長記であり、さらにはマイクルとその恋人
「アメリア」という少女との、恋愛小説でもある。むしろ
読後の感想としてはそちらの印象の方が強いです。余りにも
瞬間的に燃え上がった少年少女の恋が、時間や大きな出来事を
抱えながらも本物の愛に育っていく様が...青臭く、恥ずかしいけど
なんだか胸を打ちます。「声」が介在しない2人だけの方法に
よる会話が...ステキ。これ...やっぱ青春小説...だよねw?

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by neon_books | 2013-01-19 10:30 | 海外作家

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