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the books

2013年 02月 12日 ( 1 )




前川裕 / クリーピー (光文社/ハードカバー)

デビュー作ですが作者が大学教授という事もあり
読ませるという意味ではかなり上手です。
大袈裟な表現など使わなくても、冷静な
目線で書かれた文章でも怖いものは怖い。

粗筋も上手く書かないとネタバレになりそう
なので難しいですが、8年前に一家が失踪した
事件を追う、刑事の訪問から数日、主人公である
大学の犯罪心理学教授の自宅の周辺も、なにやら
ジワジワとした恐怖が渦巻き、思惑を遥かに
越えた恐怖と事件にまきこまれていく...。

途中、まさかぁ、んな事ぁないでしょー。みたいな
展開になるんですが、類似したような実際の事件が
発覚したりして、絵空事じゃなくなってきた事が怖い。
記憶は曖昧ですが「黒い家」とか「火の粉」に通じる
心理的ホラーとしてはかなり面白い。

ミステリとしては終盤に様々な謎が判明していくのですが
その手法、そして要所要所のつっこみどころ感は
少々残念...かしら。それから人物描写も、もっと悪は
悪に徹した狂人っぷりのまま突っ走った方が...よかったかもですね。

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by neon_books | 2013-02-12 00:12 | 国内作家ま~

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