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2013年 03月 02日 ( 1 )




島田荘司 / 奇想、天を動かす (光文社/文庫)

89年の作品。十数年振りに再読。面白かった。
元々島田作品は御手洗シリーズよりもこの
吉敷シリーズの方が好きだったし、今作は
色んな意味でやはり傑作。そもそもタイトルから
素晴らしい。

ホームレス老人が導入されたばかりの消費税の12円
(当時は3%)を請求された事で、乾物屋の女性主人を
刺殺...という事件から端を発し、吉敷が探し当てた
事件の背後に潜んでいた大きさと真相の仰天さは
ピカ一の...まさに奇想で奇作。

走行中の列車で起きた、謎のピエロ男の自殺、
そしてその遺体消失、列車飛び込み自殺、そして
その遺体が動き出す。さらに、「白い巨人」による
列車転覆事故...ミステリ的には充分なネタと
意図してゴリゴリの社会派としての問題を
融合させていながら、危ういバランスで
両者を成立させた力技に拍手。
賛否両論あったようですが、自分は支持派です。
人がある想いを胸に秘め、自分自身がその
想いに誠実だった結果がここにある。
だからこそ今作が完成したのですよ?きっと。

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by neon_books | 2013-03-02 18:27 | 国内作家さ~

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