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2013年 03月 20日 ( 1 )




藤田宜永 / ライフ・アンド・デス (角川書店/ハードカバー)

凄く久しぶりに読んだ藤田作品。
落ち着いた空気を纏った殺し屋「榎波」と
元弁護士で殺人未遂の過去を持つ「藤立」の2人の男が
それぞれの思惑によって動いた事件が交わっていく
スタイルで交互に両名の描写が描かれます。
終始、冷えた空気のようなトーンで描かれる為ググっと
テンションのあがるシーンや場面は少ないものの、藤田作品
独特の雰囲気で最後まで読ませます。

追われる側と追う側がお互いの意図が読めないまま
交わったり離れたり、攻守が逆転したりと実は
意外と展開もあり、見せ方次第ではもっとエンタメ色の濃い
アクションになったのかも...しれないですね。

ある企業から34億もの資産を流用した会計士とその
兄弟をめぐってアメリカの謎の組織、日本の暴力団、
ドミニカンマフィアなどが入り乱れ、諜報、駆け引き、
騙し合いの中、「榎波」と「藤立」が生き残りを賭けた
物語がラストに向かって交錯していく...。

個人的には動物を異常なまでに愛する殺し屋の余りに
穏やかな性格と今作のトーンのズレに少しの違和感を
感じましたが...やはり相変わらずに壮年のオッサン達が
カッコよく女性に妙にモテたり、現役引退した元殺し屋の
老人など、直球王道のハードボイルド路線の作品、
久しぶりに堪能しました。

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by neon_books | 2013-03-20 00:39 | 国内作家は~

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